カリンガ族の精神性と竹の音楽文化
カリンガ族は、標高1500mから2000m級の山々で暮らす山岳先住民族です。かつては棚田を耕し、狩猟を行い、自然神信仰に基づいた精神文化を大切に守ってきました。特に欧米メディアによって、戦士の証としての「カリンガタトゥー」が世界的に広く認知されていますが、それは彼らのほんの一面に過ぎません。 かつて戦闘民族でもあった彼らにとって、竹楽器による音楽やダンスは、精神を統一し、部族の連帯を強め、自らを鼓舞するために欠かせない、極めて重要な文化でした。彼らの根底には、目に見える現実世界と、精霊などが司る「目に見えない世界」が密接に関わり合う、シャーマニズム的な共生思想があります。 「カリンガの言葉には悪口がない」とエドガーは語ります。自らの発言や行いが巡り巡って大切な人へ影響を及ぼすという、日本の「言霊」にも似た深い倫理性と、万物とのバランスを重んじる知恵が、竹の音色と共に息づいていました。






